(最終更新日2021年1月)


おはようございます。

人生雑技団のCCカラスです。

今日は、DTM初心者~中級者向けの記事です。

オーディオインターフェース、モニタースピーカーを使用している人!

オーディオインターフェースとモニタースピーカーはどんなケーブルに繋いでますか?

前回、これに似た記事を書いたのですが、ものすごく適当でした。

「モノラルのシールドでOKだよアハハハハ」みたいなゴミ記事ですね。


もちろんモノラルのシールドでも構わないんですよ。

でも、モニタースピーカーの背面をご覧いただければわかると思いますが、大抵フォンジャックだとかRCAピンだとかキャノン「XLR」タイプコネクターが備えられていると思います。

中でも個人スタジオのモニタースピーカーで一般的なのはフォンとキャノンですね。

ということで、今日はどういうケーブルで接続して音を出すのが良いのか一般的なのか、また適切なのか、今回は珍しく画像付きでお伝えしていきます。
 




・端子とケーブルの大まかな種類

先ほども言ったように主な接続端子の種類は

・フォン
・XLR
・RCAピン

 です。


・各種の形(画像アリ)


・フォンコネクター↓

フォンジャックは、よく見るヘッドフォン端子などでも使われているアレです。

フォンジャック

使用するプラグが主に2種類。アンバランス型とバランス型です。

アンバランス型はモノラル。バランス型はステレオです。それは見た目でもわかります。


まずはアンバランス型↓

アンバランスフォンプラグ


先っぽの黒のラインが一本の場合、アンバランス型だと判断できます。モノラル1チャンネルなので1本。覚えやすいですね。
因みにこの線で区切られて部分に名称もあり、先端部分をチップ(Tip)、黒い線の部分(必ずしも黒くない緑や白などもある)絶縁リング、その下の根元までをスリープ(Sleep)と呼び、アンバランス型プラグはTSコネクタプラグとも言います。


そしてバランス型は↓

フォンプラグオス


先っぽのラインに加えてさらに下にもう1本。計2本。ステレオは2チャンネルなので2本。

バランス型は2本。覚えやすいですね。

先端部分をチップ(Tip)、黒い線(絶縁リング)、真ん中の部分がリング(Ring)、また絶縁リングときてその下の根元までをスリープ(Sleep)でTRSコネクタプラグとも言います。

ちなみにバランス型はモノラルとしての接続もできますが、アンバランス型はステレオとしての接続はできません。

なんだかややこしいですね笑

ちょっと長くなっちゃいそうなので短くしていきます。

続いては

・XLRタイプコネクター↓

こちらも、ほぼ誰でも知っていますね。マイクなどでおなじみのケーブルです。

PAさんがよく「キャノン」と言ってます。そう、XLRはキャノンとも言います。

アメリカのキャノンというメーカーが作った規格だそうです。

えっと日本のCanonではなくてCannon社だそうです。

キャノンXLR端子

ボケててすみません。

こちらがキャノンの端子です。

↑メス側です。↑



キャノンプラグオス

そしてこちらがオス側↑

「ファンタム電源」という言葉を耳にすると思いますが、XLRで接続することによりファンタム電源対応のマイクをさすことができます。ファンタム電源は非対応の物にはONにしないように。
キャノンの用途はマイクにとどまりません。オーディオケーブル全般で活躍します。



・RCAピン

比較的、古いオーディオではよくお目にかかった定番のアレです。

RCAピン端子↓
RCAピンジャック


RCAピンプラグ↓
RCAピンプラグ


アナログ端子であるRCAピン1本1本はアンバランスです。

現在も主に家庭用電化製品で活躍中です。

似たものにCOAXIAL(コアキシャル)というのもありますが、違うものなのでお間違え無く。


・本題、オーディオインターフェースとモニタースピーカーの定番の接続方法は?


冒頭で過去の記事について触れましたよね?

アンバランス型フォンケーブル同士で充分と書きました。

確かに間違ってはいません。ですがアンバランス型でオーディオインターフェースとモニタースピーカーを繋ぐ場合、ケーブルの距離が長くなるたびにノイズを拾いやすくなる可能性があります。

2m未満の短い距離でオーディオインターフェースとモニタースピーカーを接続する場合はアンバランスシールド接続で充分ですが、それ以上に長い時はノイズを打ち消す性質のあるバランス型が良いようです。

この時点で、ケーブルの距離が2m以上になる方は、バランス型フォンコネクタとXLRコネクタの2つが選択肢になります。(もちろんケーブルが短くて済む場合でもこの選択肢は問題ありません)

ここで2mと決めつけてしまってますが、要はアンバランスだとノイズに弱く、バランスだとノイズに強いということです。ノイズの拾いやすさなどは、使用する環境によって変わります。


また、小型のオーディオインターフェースのアウトプット(OUTPUT)の多くはXLR端子が無く、フォンだけだったりします。

問題ありません。別にどちらかが音質的に劣っているとかはありませんから。


なので、この場合迷わずオーディオインターフェース側フォン端子OUTにバランス型形状のフォンプラグを挿します。XLRのアウトプットがあればXLRで。

モニタースピーカー側は、XLRがあればXLRを優先して挿します。なければバランス型フォンケーブル。

よって、一般的なDTM環境での理想的な接続は

オーディオインターフェース側OUTPUTをバランス型フォン

モニタースピーカー側INPUTをXLR端子です。




こちらは2mケーブルですが、XLRオスとバランス型フォンのケーブルです。
このタイプであなたのスタジオに最適な長さのケーブルを探せばいいわけです。





色々なメーカーから販売されていますので、こだわりがある方はいろいろ探してみるといいと思います。

サウンドハウス

・終わりに

(アンバランス型)モノラルケーブルは距離が長くなるほどノイズに弱いんですね。
大抵短い距離での接続なら問題ないのですが、長めになる場合やちょっとしたノイズも拾いたくないというこだわりのある方は是非バランス型接続を試してみてください。
 今現在、モニタースピーカーから小さなノイズがのっていたり、パソコンのノイズなどを拾っているという方は改善の可能性ありです。



少し長くなってしまいましたがこの辺で終わりにしたいと思います。

ご拝読、ありがとうございました。


なんか今日は真面目だな私


(読者に「写真の説明が上下わかりづらい」とのご指摘を頂きましたので訂正いたしました。ご指摘ありがとうございます。)




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