サウンドハウス


早くもKOMPLETE KONTROL Sシリーズに新顔が登場しましたね。

KOMPLETE KONTROL mkIIです。


Native Instruments ( ネイティブインストゥルメンツ ) / KOMPLETE KONTROL S61 MK2>

・初代との違い


 パッと見、すぐに違いがわかりますね。

黒いボディーに変わりはないですが

特にその大きな違いとして

・カラー液晶が搭載された点。

・モジュレーション、ピッチベンドがリボンコントローラーではなく物理キーになった点

・ツマミ、ボタン各種、ライト


私はKOMPLETE KONTROLのユーザーではありませんがその理由の一つに

リボンコントローラーが気に入らなかったことです。

以前のKOMPLETE KONTROLの記事


下の画像が初代のKOMPLETE KONTROL S49です。
Native Instruments S-シリーズキーボード KOMPLETE KONTROL S49


左端にリボンコントローラーが二基積んでありますね。

これが不安だったんです。

一見未来的ですが私は別に機械でリボンコントローラーを使っているので

それがピッチベンドやモジュレーションにアサインされたことを想像すると不便そうだなぁと思っていたんです。



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・初代Sシリーズのリボンコントローラーは不便?


今回のmkIIでそれが歴代のMIDIコントローラーの 定番の形式に代わっている事から推測するに

やはりリボンコントローラーはあまり評判が良くなかったのではないかと思います。


なぜ不便なのかというと、特にピッチベンドにおいて、一般的なピッチベンダーは

物理的にバネでゼロ地点に戻るので演奏しながら左手でベンドの感覚を感じられたのに

リボンコントローラーでは平の面を指でなぞるだけなのでベンドの感覚がわかりづらいんですね。

モジュレーションにおいてはまだ許せると思いますが。


実際にKOMPLETE KONTROL Sシリーズ打ち込みしたわけではないので定かではありませんが

おそらく間違いないでしょう。

DTMを始めたときからリボンコントローラーを使っている人には気にならないことだとは思いますが。





・今回のKOMPLETE KONTROL mkIIでは改善された


そう、今回はそのデザイン重視だったリボンコントローラーが物理ホイールに。

Native Instruments S-シリーズキーボード KOMPLETE KONTROL S49 MK2
個人的にこれはMIDIコントローラーを選ぶ上で大きな改善と言えます。

がっかりっていう人もいるかもしれませんが。

どうせならもっと画期的なインターフェースで出してくれてもよかったような気もしますね。

でもやっぱグリグリの物理ローラーがいいですよね?

楽器を演奏するときだって、抵抗があってこそだと思うので。

今回は二つのホイールの下にリボンコントローラーらしきものが付いてますね。これがタッチセンサーでしょうかね?



・その他の変更点について


その他のリニューアルに関しては何とも言えないです。

というのもこのMIDIキーボードは大容量音源KOMPLETEシリーズに特化したものだからです。

kontaktやabsynth、reaktorやFM8などKOMPLETEに収録されたプラグインを操るのには最適化されていますが

その他のプラグインについては通常のMIDIコントローラーとしては役に立つでしょうが

KOMPLETEシリーズ以外を操作するためには特化していません。

このハードウェア上で音色のブラウジングができるのはKOMPLETEシリーズとその他のNKSソフトウェアインストゥルメントだけのようですし。


 ビジュアルの変更点はボタンとツマミと液晶とモジュレーションピッチベンド、それと加えていえば

鍵盤のLEDライトの部分ですね。

個人的には初代の方が好きです。今回は縦にライトがちょんちょんと各鍵盤の奥に添えられています。

このむき出し感、あまり好みじゃないですね。前回より高級感は落ちます。これこそどうでもいいことなんですけど。ビジュアルにこだわる人たち、どうですか?


・DAWソフトとの連携強化


 とはいえ今回のKOMPLETE KONTROL mkII、DAWソフトなどとの連携が強化されているようです。

Logic Pro X, Ableton Live, GarageBandとの高度な連携がサポートされています。

CubaseやNuendoに関しては2017年末に高度な連携がサポートするようですので、現時点ではまだ初歩的な連携ということでしょうか。



・もちろん、ただたんにMIDIコントローラーとして使えるので連携を気にしなくてもOK


正直、ハードウェア上で音色を探すのって、そこまで便利だとは思いませんし

互換性がたくさんあってもそれを便利と判断して使うのか、慣れないから使わないのかはユーザーの自由。

ただのMIDIコントローラーとして買うのも十分ありな性能を秘めているでしょう。

MIDIコントローラーとしてはすこし値段が高くつきますがね。



・同社製MASCHINE mkIIIとの相性抜群


Native Instrumentsから出ている新しくなったMaschine mk3との連携もさらに強化されているようです。





・mkIIシリーズ、現在は49鍵、61鍵モデルのみ

今回の最新KOMPOLETE KONTROL マーク2は、まだ88鍵盤モデルが出ていません。

いずれ出てくるとは思います。



「そんな連携とかいいし、リボンコントローラーでいいし」

って方は初代のモデルで十分だと思います。




・あとがき


最近、なにかと液晶の付いたハードウェアが増えてきましたが、果たして必要なのか?

よく考えてから買いましょう。

見た目はちょっと最先端感がでてますけどね。

役に立たなければ意味がないですよ。

Native Instrumentsは、うまいことやってるな~って思いますね。

でも本当に良い商品ばかり出すから悔しいです笑。

「ほしくなっちゃうだろバカ野郎!!(´;ω;`)ウッ…」

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