あれはいつだっただろうか

私が生ガキを食べて当たりくじを引いた時

そうだ、あれはたしか秋だった。


その日、私は少し興奮していた

「わーい!生ガキ生ガキ♪だーいすき!生ガキ用にソースでも作ろう」

別に特別な日ではない。スーパーで買った生食用のカキを買ってきただけだ。

スイートチリソースとレモンなどで自己流に生ガキ用のソースを作った。

これと一緒にほおばって楽しい生ガキタイムを堪能しようというわけだ。


スルスルペロン!「あーんもう♪おいしーんだから!」

確かに、普通に生ガキを楽しんでいた。

比較的楽しい夕食であった。その日は生ガキを胃袋にいつも通り眠りについた。



事件が起きたのは翌日の夕方ごろだったか。

「なーんか、風邪っぽいというか、気持ち悪いなぁ。しかも熱っぽいわ。そういえば今さっき便が緩かったしなぁ。おなかやられたかな~」(馬鹿め!お前はもう生ガキアタックに侵されているんだよ!)


夕方に急激に体調が悪くなったのだ。

「風邪ひいたみたいだから、レモネードでも作って体を温めよう」

そう思い、大好きなレモネードを作り

チビチビ飲み始めた。

半分を飲み終えたくらいだろうか。

さっきまでの吐き気が急激に増加して来たのだ。

「ぅうう、やばい、吐く」

トイレに駆け込むもフタがすぐに開かない!

「ウォシュレットはこれだから困るんだ!早く開け!」

ウォシュレット「ウィー、!ビギーーーグアアアン!」(途中無理やりこじ開けられる音だ)

まだ物は出ていない

便座に手を置き

「吐きたくない!」

と涙目になりながらも今回ばかりはなにか避けられそうにない邪悪な力を感じる。


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唾液の洪水が唾液腺から噴出し始めてくる

「もうだめ!で、、、でるーーー!!」 

ジャボゴボボーーー!!


これが「嘔吐」である。


口から出てきたその液体は、まさにレモネードの腐敗臭であった。

後でわかったことだが、胃腸の悪い時に柑橘系を摂取すると刺激物になり

嘔吐を促す結果になるようだ。気を付けよう。

私が作ったレモネードは、まさに搾りたてのレモン汁たっぷりであった。


嘔吐が終わったと思ったら

次は下からも緊急の電報が入る

下の者からの電報「急いでください!ダムが決壊したようです!」


嘔吐で体力を失っていた私は、休む間もなく急遽体制を変えるのである。

次に便座に乗せたのはお尻だ。


ジョバジョバブシュプシュルルジャバーーン!!!


「いったい、私の体はどうなってしまったのか。どうして上と下かた水が出るのだ!」

私は洪水に耐えながらも、発生源の特定を急いだ

上と下から洪水が起きるということは、中で発生しているのか?!!?

「事件は現場で起きてるんじゃない!内部で起きているんだ!」

ジャババババーーン!!!!!!

「こ、こんなところで終わりを迎えるなんて・・・私って・・・・バカね」



洪水が収まってきた。

すごい熱だ。

ダブル洪水と38度を超えた熱によりフラフラ。

私は寒気がしてベッドに倒れた。


どこからともなく声が聞こえる


??「おーい!ねぇ!君は楽しんでたよね?喜んでたよ?」

私「だ、誰?誰なの?」

??「君の好きな僕だよ。」

私「私の好きな人。。。なの?」

??「うん。でもひどいじゃない。僕たちを流すなんて」

私「流すって?」

??「さっき僕たちをトイレに流してた。」

私「あなた・・・もしかして。生ガキさん?」

生ガキ「そうだよ!よくも流してくれたな!僕たちの命を無駄にしやがって!」

私「違うの!私はそんなつもりじゃ!」

生ガキ「つもりがどうこう言ったってもう遅い。これでもくらえ!!!」


私は下の洪水警報で目が覚める。

急いでトイレに駆け込む

ビッチビチビチジャブホーー!!!

放水開始だ。

「生ガキに当たるって。こういうことだったのね・・・」

初めてのことだった。

でも病院には行かなかった。

病院に行っても対処法は一つしかないからだ。

水をよく飲み、どんどん放水すること。



次の日


熱は微熱になり、洪水も穏やかになってきた。

私はリセットされつつあることを悟った。


「明日から、私は生まれ変わる」




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